トピックス

2022.09.21

こんにちは
見附市
みつけ市民ギャラリー(ギャラリーみつけ)です。

ギャラリーでは、一緒にお仕事をしてくれる方を募集しています。

ギャラリー喫茶やショップでのお仕事、また展覧会のお手伝いです。
ご興味のある方は、新潟ビルサービス025-228-3477取締役鈴木恵子までお問い合わせください。

ご応募お待ちしています。

2022.09.17

こんにちは
新潟県見附市
みつけ市民ギャラリー(ギャラリーみつけ)です。

9/17(土)・18(日)、学生のギャラリー鑑賞10:30~11:30に、展覧会会場にて行われます。
この2日間作家は見附に滞在されます。

この時間、一般観覧も可能です。学生と一緒の作家のお話をお楽しみください。

ご来館の際には新型コロナウイルス感染予防のため、玄関での検温・手指消毒とマスク着用の咳エチケットなどにご協力ください。

2022.09.10


2022・9/3ギャラリートークの様子

こんにちは
新潟県見附市
みつけ市民ギャラリー(ギャラリーみつけ)です。
9/3ギャラリートークと作家から伺ったお話をまとめています。

彫刻制作の経験からか、肉眼では見えない皴や肉を描き込む。重なる皴や肉感が10Bから10Hの22種の鉛筆の階調によってかたちになっていく。木下が作成した鉛筆のグラデーションシートからも鉛筆の可能性を模索した様子を窺うことができます。
「ハルさんの大作はどのくらいの期間で描き上げたのですか?」と質問したところ、この頃は1~2か月で描いていたといいます。

「103歳の闘争Ⅰ」2003・「101歳の光芒」2001 モデル/小林ハルを望む

しかし今は、妻の介護をしながらの制作であり、最新作「夢想」は完成まで約6か月かかったとのこと。体調や身体の様子が変化していく妻には長時間の介護が必要となっています。その日常の中の変化にこそ美を見出す木下の眼。木下も初めてだといった今回のポスターとチラシの作品制作途中の画像は、6月に自宅を訪問した時に撮影したもの、目元の描画の途中でした。8月、完成しシートで届いた「夢想」の美しさには息をのみました。

「夢想」2022 モデル妻/君子

現代美術作家荒川修作は木下の過去を聞き、「君は作家として最高の環境に生まれ育った。その母親を君は描くべきだ」と言いました。それまで嫌悪し憎しみの対象であった母セキ。ニューヨークから戻った木下は独自の作品を作るため鉛筆での大作を描き始めます。認知症で徘徊をする母を家に留める目的もあり、母をモデルとした作品を制作。100円でもバイト代を渡すと何時間でもじっとしていた母は良いモデルだったといいます。

「流浪」1981 モデル母/セキを望む

2022.09.07


「夢想」2022
 
9/3ギャラリートークにて
こんにちは
新潟県見附市
みつけ市民ギャラリー(ギャラリーみつけ)です。

9/3に行われた「木下晋展 明日へ」ギャラリートークのお話です。

1980年代に自分の母をモデルとして鉛筆画の大作を描き始めた木下。最後の瞽女小林ハルさんとの交流後、木下は描きたい人たちをモデルに次々と作品を発表します。
元NHKアナウンサー青木裕子が、群馬県草津の国立療養所栗生楽泉園にハンセン病の詩人桜井哲夫を訪ねると偶然知り木下は同行します。NHKの「にんげんドキュメント」で桜井のことに興味を持ち訪問した木下が部屋で見たのは、薄暗い夕方電気もつけず壁際に背を向けてじっと座る桜井の姿でした。
木下はこの後ろ姿に電気の走るような衝撃を受けます。「俺はこの背中をした人をふたり知っている。」それは瞽女小林ハルと母でした。ゾッとするような想像を絶するはかり知れない深い孤独。木下は桜井の孤独を知りたいと思ったのです。
食事をし酒を飲み、学生と訪れ桜井との交流を続ける中で、約1年後桜井から「モデルになりたい」との言葉をもらい、2011年に桜井が旅立つまでスケッチしながら話を聞き続けました。

「木下晋展 明日へ」会場の様子 桜井を描いた作品と鉛筆グラデーションチャート

舞踏家で大道芸人のギリヤーク尼ケ崎は今90歳を超えても公演を続けている。木下の40年来の友人である。踊りではなく普段のスマートなギリヤークさんを描きたかったのです。

「ギリヤーク氏像」1980 ブロンズ

木下がもともと中学生の時始めたのは彫刻だった。中学の美術の先生や富山大学の大滝直平、そして木内克に教えてもらった。立体的にものを見る眼はここから身についたのだと思う。

「麗子像」1972 ブロンズ

2022.09.04

こんにちは
新潟県見附市
みつけ市民ギャラリー(ギャラリーみつけ)です。
昨日9/3(土)作家によるギャラリートークを開催しました。
20代を過ごした新潟の思い出や最後の瞽女小林ハルさんなど新潟にゆかりある方について作家から1時間お話しいただきました。途中参加者からの質問に答える時間もあり、作家との交流を楽しまれました。

1981年、バスを乗り遅れたことから偶然聴くことになった小林ハルの瞽女唄。
飽きたらすぐに退散できるように一番端の障子戸の前に座った木下は、ハルの障子をビリビリと震わす唄に衝撃を受けます。また作家は控室で小さくたたずむ姿を目撃しており、そのはかり知れない孤独と孤高さに圧倒されました。
「この人を描きたい」その気持ちはモデルを断られてもあきらめることなく、何度もハルの暮らす「胎内やすらぎの家」を訪問します。誰であっても面会時間15分のところをハルの許しを得て1時間もらい、新発田市の友人の画家のアトリエを借りハルをモデルとした大作を次々と描きました。
偶然の出会いは画家にとって大きな必然であったに違いありません。

連日多くのお客様をお迎えしています。小学生から大人の方まで皆さん熱心にじっくり楽しまれています。作家の自伝販売(サイン本)や、小品の展示販売、関連DVD上映や関連図書の閲覧を行っています。
秋の一日、どうぞギャラリーにおいで下さい。

「木下晋展 明日へ」有料展 一般500円
開場時間10:00~18:00(最終入場は17:30まで)

ご来館の際には新型コロナウイルス感染予防のため、玄関での検温・手指消毒とマスク着用の咳エチケットなどにご協力ください。

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